介護福祉士の資格試験について

 介護福祉士は、介護福祉業界の中でも唯一の国家資格であり、少子高齢化社会において非常に需要の高い資格です。介護福祉業界は深刻な人材不足であり、求人募集も多いため、取得しておけば就職に有利で、社会に貢献することができます。資格試験は誰でも受験できるわけではなく、ある一定の条件が必要です。

 実務経験を3年以上積むか、高等学校などで福祉系のカリキュラムを修めなければなりません。そして、いずれも実務経験証明書か卒業証明書及び履修証明書が必要です。試験日は8月下旬から9月上旬、筆記が1月下旬、実技が3月下旬と、別々の合格発表日となっています。筆記試験会場より実技試験会場は少ないため、受験の際には、あらかじめ受験会場を検討しておいたほうが良いでしょう。

 筆記試験は社会福祉概論、老人福祉論、リハビリテーション論、社会福祉援助技術、レクリエーション活動援助法、老人・障害者の心理、家政学概論、医学一般、精神保健、介護概論、介護技術及び形態別介護技術など、13科目が出題されますし、実技試験は介護等に関する専門的技能の有無を問われます。資格を取得しているか、いないかでは断然取得している方が就職に有利であり、仕事を始めてからも信頼度が高くなります。

 しかし、取得したからといって必ずしも面接で通りやすくなる判断材料になるわけではありません。あくまで介護福祉の専門知識や実力をためすものであるため、社会福祉に対する熱意を持つことが重要です。